ある生徒さんとの忘れられない約束
- 2024.11.09
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さて、今日は、ある一人の生徒さんとした、「忘れられない特別な約束」のお話をさせてください。
その生徒さん(当時Mちゃん)は、私が教室の看板を掲げて、新聞の折り込み広告から教室に入ってくれた、最初の生徒さんでした。
最初の数週間は、そのクラスはMちゃん一人だったのですが、Mさんがどうやったら楽しくレッスンに参加できるか、そのことを四六時中考えていました。
長女と同じ学年だったので、教材を作ったりプランを立てたら、まず長女にレッスンしてみて、感想を聞いたり反応をみたり、、、
とにかくMちゃんに楽しく英語ができるようになってもらうために昼夜を問わず教材研究や教材の試作をしていました。
Mちゃんは、どんな時でもいつもとても楽しそうにレッスンに参加してくれました。
そのうちに、クラスのお友達が徐々に増えて、7名にまでなったのですが、Mちゃんは変わらず、いつも真っすぐな笑顔で、「楽しかったー!」と言って帰っていきました。
とにかく、明るくて心根から素直な子なのです。
そのうちに、
「今日のこのワークが楽しかった!」
「こういうゲームが、英語が話せていると感じられて良かった」
という、具体的な感想を言ってくれるようになり、それを聞いたお家の方(教室は見学自由なので、いつもお家の方がいたのです)からも、フィードバックがもらえるようになりました。
それらのお声は、有難い現場の声として、全部ノートに書き留められていきました。
本当に有難いお話です。
そして、月日が流れてMちゃんは中学生になりました。
そのタイミングで遠くに引っ越したのですが、英語だけはやめたくないと言ってくれて、2駅分の遠い道のりを自転車で通うことになりました。
Mちゃんの英語クラスは、全員が持ち上がりの女の子だけのクラスで、皆、英語が一番の得意教科だったので、今考えると結構なスピード感でレッスンを進めていました。
いつも鋭い質問が飛び交う、程よい緊張感の中でのレッスンでしたが、その質問も、思いもよらない角度からの質問だったりで、私の経験値として財産になっていきました。
その頃まで何百と作りためてきた教材の多くは、Mちゃんにもらったフィードバックや質問から改善され、生まれ変わってきたもので、Mちゃんと一緒につくり上げてきたのだと今でも思っています。
そんなMちゃんも、とうとう教室を卒業する日が訪れました。
中3で高校受験に合格した3月、ついに最後のレッスンの日になりました。
メチャメチャ念入りに、心をこめて準備したレッスンだったのに、今、その特別なレッスンで何をして、何を伝えたのか、どうしても思い出すことができないのが不思議・・・
ですが、その日、Mちゃんに言われた言葉は、くっきりと鮮明に覚えています。
「先生や教室のおかげで、英語が大好きで、英語が一番の得意教科で、高校入試でも英語だけ満点がとれました!」
そして、
「これからも、たくさんの子供達が、私みたいに英語が大好きになれるレッスンをしてあげてください!」
「先生みたいに、いつも何かに楽しく挑戦していきたいです」
思い出すたびに、胸が熱くなって涙が出てきます。
この時、私は、Mちゃんに、
「必ず皆が英語が大好きになるレッスンを全力で提供していく」
と約束しました。
そんなMちゃんはじめ、20年という年月、生徒さん達と作り上げてきた何百という数の教材から選りすぐった45の教材が、今回、全てダウンロードできるデータ教材として生まれ変わりました。
皆で温め、作り上げてきた1000を超え教材の中から、よりすぐった45の英語教材です。
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