思春期の子に絶対してはいけないこと

思春期の子に絶対してはいけないこと

私の教室には、小学校高学年クラスが5つあり、そのうちの2クラスは、類似したカリキュラムで進めています。

実はその2クラス、全く意図せずして、なんと女子7人・男子8人の、完全に girls / boys に分かれたクラスになっているんです。

 

先日、その両クラスで、[SVOO]の文型の英文が自在に作れるようになるという目的のもと、

「ランチパーティーを計画しよう!」

というお題でディスカッションをしました。

5、6年生の生徒さんって、ビックリするくらい発想が豊かで、柔軟で、大人顔負けの論破力をもっているんですよね。


その日の男子8人クラスで、パーティーの素晴らしい計画が出来上がり、

「このパーティーを実現させたい!」

と一人が言い出したら、皆から更にすごいアイデアが次々と寄せられて^^

メチャメチャワクワクしてしまった私が、

「よし、本当にやろうか」

と言った瞬間に、皆の目がキラキラ輝いて・・(この瞬間がたまらない!)

 

これまた意図せずして、女子クラスでも全く同じ展開がおこり、夏休み中、クラス別のランチパーティーが開催されることになりました^^

 

さて、小学校高学年や中学生の生徒さんと接していると、時々(どう思っているのかな)と戸惑うことありませんか。

私の教室にも、小学校高学年の生徒さんのほか、中学生の生徒さんもたくさんいらっしゃいます。

そんな思春期の生徒さんと接する時に、いつも大切にしていることがあります。

 

それは、

「大人として接する」

ということ。

 

絶対に子ども扱いはしません。

立場的には「先生」というより、「クラスのリーダー」のような意識です。

話す口調から、言葉選び、ふるまい、リアクション、すべてをひとりの大人として接し、その上で、レッスンの内容は理解度に合わせて、全員が腹落ちするまで伝えていきます。

 

振り返ると、私自身が中学生だった頃、とても扱いにくい子だっただろうな、と思います。

人間関係や将来への不安や葛藤があって、それを表に出さないようにいつも尖がっていて。

ピアノのレッスンに行っても、無口だし、目を合わさないし、何を考えているかわからなくて、先生も、相当困ったと思います。

 

でも、私は、先生のことを心底尊敬していて、大好きで、憧れていて、、

それを素直に表せない自分にいつも腹を立てていました。

 

生徒さん達も、家の外ではそんな葛藤をいつも持ちながら、周りの大人に対し、少しトゲトゲしたりして、自分の中のバランスをとっているのかもしれません。

そんな彼らの葛藤を、まずは受け入れる。

そんな葛藤に戸惑いながら、毎日一生懸命生きているのだ、という、敬意をもって接しています。


英語レッスンでは、皆さん、英語ができるようになりたくて通ってくださっているので、時として厳しいことを伝えたりもします。

必要と感じたら、容赦なく課題を出したり、それは良くない、と感じたことは、バシっと伝えます。

でも、いつも根底に敬意があると、その思いが伝わって、生徒さんたちもそれに応えようとしてくれるのです。

 

先生として上から伝えるのではなく、その生徒さん達に目線を合わせる。

それは、友達のように接するということではなく、リーダーとして、目の前の生徒さんの目線に立って、敬意をもって接するということ。

思春期の生徒さんとのコミュニケーションのヒントとして、心の片隅にとめていただけましたら、幸いです。