思春期の子に絶対してはいけないこと
- 2024.10.11
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私の教室には、小学校高学年クラスが5つあり、そのうちの2クラスは、類似したカリキュラムで進めています。
実はその2クラス、全く意図せずして、なんと女子7人・男子8人の、完全に girls / boys に分かれたクラスになっているんです。
先日、その両クラスで、[SVOO]の文型の英文が自在に作れるようになるという目的のもと、
「ランチパーティーを計画しよう!」
というお題でディスカッションをしました。
5、6年生の生徒さんって、ビックリするくらい発想が豊かで、柔軟で、大人顔負けの論破力をもっているんですよね。
その日の男子8人クラスで、パーティーの素晴らしい計画が出来上がり、
「このパーティーを実現させたい!」
と一人が言い出したら、皆から更にすごいアイデアが次々と寄せられて^^
メチャメチャワクワクしてしまった私が、
「よし、本当にやろうか」
と言った瞬間に、皆の目がキラキラ輝いて・・(この瞬間がたまらない!)
これまた意図せずして、女子クラスでも全く同じ展開がおこり、夏休み中、クラス別のランチパーティーが開催されることになりました^^
さて、小学校高学年や中学生の生徒さんと接していると、時々(どう思っているのかな)と戸惑うことありませんか。
私の教室にも、小学校高学年の生徒さんのほか、中学生の生徒さんもたくさんいらっしゃいます。
そんな思春期の生徒さんと接する時に、いつも大切にしていることがあります。
それは、
「大人として接する」
ということ。
絶対に子ども扱いはしません。
立場的には「先生」というより、「クラスのリーダー」のような意識です。
話す口調から、言葉選び、ふるまい、リアクション、すべてをひとりの大人として接し、その上で、レッスンの内容は理解度に合わせて、全員が腹落ちするまで伝えていきます。
振り返ると、私自身が中学生だった頃、とても扱いにくい子だっただろうな、と思います。
人間関係や将来への不安や葛藤があって、それを表に出さないようにいつも尖がっていて。
ピアノのレッスンに行っても、無口だし、目を合わさないし、何を考えているかわからなくて、先生も、相当困ったと思います。
でも、私は、先生のことを心底尊敬していて、大好きで、憧れていて、、
それを素直に表せない自分にいつも腹を立てていました。
生徒さん達も、家の外ではそんな葛藤をいつも持ちながら、周りの大人に対し、少しトゲトゲしたりして、自分の中のバランスをとっているのかもしれません。
そんな彼らの葛藤を、まずは受け入れる。
そんな葛藤に戸惑いながら、毎日一生懸命生きているのだ、という、敬意をもって接しています。
英語レッスンでは、皆さん、英語ができるようになりたくて通ってくださっているので、時として厳しいことを伝えたりもします。
必要と感じたら、容赦なく課題を出したり、それは良くない、と感じたことは、バシっと伝えます。
でも、いつも根底に敬意があると、その思いが伝わって、生徒さんたちもそれに応えようとしてくれるのです。
先生として上から伝えるのではなく、その生徒さん達に目線を合わせる。
それは、友達のように接するということではなく、リーダーとして、目の前の生徒さんの目線に立って、敬意をもって接するということ。
思春期の生徒さんとのコミュニケーションのヒントとして、心の片隅にとめていただけましたら、幸いです。