賑やかなクラスを一瞬でうまくコントロールする方法
- 2024.11.03
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私の英語教室には21のクラスがあり、その中のひとつに小学1年生クラスがあります。
総勢5名のクラスですが、全員がとっても仲良し ^^
1歳から通ってくれている子も多く、もう長いお付き合いになります。
この5月から、私に代わってY先生に担当してもらっていますが、Y先生ともすぐに打ち解けて、いつもとっても楽しそうにレッスンに参加してくれています。
・・・が、時々、楽しすぎて、各自テンションが上がりすぎてしまう、ということが起こっていました。
あくまでもレッスンの内容の中で、口々に自分の意見を言い合って騒然となる感じだったのですが、まだ受け持ったばかりで、さすがにガツンと叱れない、ということで、Y先生は、皆の上をいく声量で(喉ーー!!)、レッスンを進めていました。
(それで生徒さん達もちゃんと大切な部分を習得しているので、逆に、すごい!と思ってしまうのですが・・)
一ヶ月ほど様子を見ていたのですが、さすがにその状態がずっと続くのは、生徒さんにも先生にも良くないのかな、と思った私は、ある日、レッスン前に待合コーナーで待っている1年生の生徒さん達を違う部屋に呼んで、こんなお話をしました。
・みんなが、とてもお兄さん、お姉さんっぽくなって、本当に嬉しく思っていること
・英語ができるようになるには、「英語をたくさん聞くことが大事」ということ
・そのため、先生のお話やお友達の言っていることをしっかり聞くと、もっともっと英語がわかるようになること
皆は、まず誉められて少し照れながら、うん、うん、と、私の目をしっかりと見て聞いてくれました。
その上で、
「かなこ先生は、みんながこんなに大きくなって、そして英語ができるようになってきたことを本当に本当に嬉しく思っているよ。
みんな、もっともっと英語ができるようになるために、お友達や先生のお話を、しっかり聞くってお約束できるかな?」
すると、皆、私の目を見て、静かに頷いてくれました。
その日のレッスンの後、Y先生から
「今日のレッスンは何だかすごくやり易かったです。」
と報告がありました。
子どもたちも、レッスンが終わって教室から出たときの顔が、いつもより輝いているように見えました。
これは小学校1年生クラスでのお話ですが、園児さん、幼児さんのどんなに賑やかなクラスでも、一瞬でクラスコントロールできる方法があります。
それは、
子どもたちを信頼して、最初に「お約束」をするということ。
・先生が話している時はお口を閉じて聞こう
・危ないから、教室のいすの上には乗らない etc.
それを、「信頼しているよ」という気持ちをこめて子どもたち一人一人の目を見て、レッスン前にお約束する。
その時に大切なのは、必ず
「なぜそのお約束が大切なのか理由を伝える」
ということ。
子どもたちの年齢に合わせた言葉を使って、分かるようにその理由を伝える。
3歳の子どもでも、なぜそれが大切なのかが分かると、最初に約束したことを守ろうとしてくれます。
そして、「そのレッスンでのお約束は、1つだけ」にする。
いくつもあると、意識が散乱して、どれも守れなくなります。
「ガツン!」と叱るより数十倍も効果がある、「お約束」。
賑やかなクラスの統率で悩まれた時は、ぜひ、レッスン前にお約束をされてみてください。