セミナージプシーから抜け出すたった一つの方法

セミナージプシーから抜け出すたった一つの方法

あなたは、頻繁にセミナー参加をくり返してしまうことに悩まれていませんか。

 

セミナーに参加すると大きな学びや気付きがあり、モチベーションも上がります。

でも、現状がなかなか変わらなかったりで、また違うセミナーに参加する、そんなループに苦しんでいたりしませんか。

いや、何を隠そう、まさに私がセミナー受講のループに苦しんでいました。

 

私は、運営する音楽教室でピアノも教えていますが、教え始めの頃は、著名なピアノの先生のセミナーに、週1くらいの頻度で参加していました。

もちろん、「これを受けていなかったら今の自分はなかった」というセミナーとの出会いもありました。


が、膨大な時間を割いてセミナーの準備をしてくださっている先生方に心底申し訳なく思うほど、自分の糧にすることができず、

「受けているうちに自分の指導力がレベルアップするはず」

という、根拠のない希望をもって参加し続ける。

そんなことを半年近く続けていました。

 

ある時、それに終止符を打つ出来事が起こりました。

「PTNA(全日本ピアノ指導者協会)の指導者検定(※)を取ろう」

と決意した時です。

  ※現在のPTNA指導者ライセンス

 

それはそれは猛勉強、猛練習しました。

もちろん、セミナーも受けまくりました。

 

でも、それまでのセミナー受講と違ったのは、それらのセミナーはすべて「指導者検定合格」という目的達成のために受けた、ということです。

 

合格するために、自分はどの分野が無知で、鍛練が必要なのかを考え、それを克服するための最適な方法を学べるセミナーを受講する。

セミナーで学んだことを夢中で実践しているうちに、毎日、自分が昨日よりも少しだけ前に進んでいるのが実感できて、疲れも感じないほど楽しかった。

その後、気付いたら、年に1~2回、本当に必要なセミナーだけを受ける体質に変わっていました。

 

さて、私も含め、なぜセミナーの受講を繰り返してしまうのか。

それは、

受講する目的が曖昧なまま、そのセミナーに、今の不安を解決することを求めてしまうため。

 

「これを受けたら何かが変わるかも」

「何だか面白そう」

「モヤモヤがスッキリするかも」

 

という輪郭のない思いで受講する。

 

確かに、セミナーを受けた後は、大きな学びや気付きがあり、充実感があります。

でも、その学びをどこでどう活かせば良いのか、というところにつながらず、頭の引き出しの奥深くにお蔵入りしてしまう。

 

なので、そうならないために、

「このセミナーを受けたら変われるかも」

ではなく、

「この悩みを解決する方法を学ぶ」

という、具体的で明確な目的を持ってセミナーに参加する。

 

そして、学んだら「その日からそれを実行する」。

学んだその瞬間からの自分の行動計画を、スケジュールに落とし込んでいく。

 

そう、セミナーに自分を変えてもらうことを期待するのではなく、「学んだことを自分で実践していく」、現状を変えたいと思ったら、それを変えられるのは自分しかいないんです。

 

このセミナー受講しようかな、と迷われた時は、ぜひ、ご自分の心と向き合って、「今、あなたが抱えている悩み」を書き出してみてください。

そうすることで、自然と「必要な学び」が見えてくるはず。

 

「具体的な目的を持つ」

「学びを、その瞬間から継続して実践する」

その意識を持って、学んで参りましょう!