[ブログ]教室に入りたくないけれど入りたい!? という生徒さんのその後

こんにちは。中村香奈子です。

昨日、初レッスンだった生徒さんのお話です。

教室のドアの前で頑として動かなくなってしまい、お母さんが手を引いていこうとしても首を横に振って踏ん張ってしまうのです。

そのようなケースで、私が取っている方法は一つです。

『 無理強いしない 』

その生徒さん（体験レッスンなしで、お母さまから申込みいただいていた）も、来る前から、「絶対いかない！」の一点張りだったようです

お母さんが、「じゃあ、帰る？」と聞くと、首を強く横に振るAくん。

そこで、「Aくん、お部屋の中で待ってるね！」とお伝えして、まずは教室の中に入ってきてくれるのを待ちました。
　　

レッスンが始まって、楽しそうなあいさつの声が聞こえ始めると、お母さんと一緒にA君は入ってきてくれました。

でも、ドアのところで座り込んで口を開いてはくれません。

そこで、次に私がとる行動は、「レッスンを楽しむ」ということ。
　　　

いつものように、レッスンを全力で楽しみます。

先生が楽しそうに取り組む姿は生徒さんたちにも伝染し、皆がワイワイと楽しそうに取り組み・・・

Aくんは、チラチラと見ていましたが、私からの質問にクラスのだれも答えられなかった時、

「そんなの簡単！」

と言って、答えてくれたのです。

そこから、得意げにアクティビティーに参加し、終わる時には「まだやりたい！」と駄々をこねるほどに。

「無理強いしない」「楽しいところを見てもらう」

その時、大事なのは、その生徒さんに随時話しかけない、ということ。
　　

加えて、決して「無視されている」と感じさせないこと。
　　

「入りたくなったらいつでも入ってきて良いよ」ということを、言葉ではなく、雰囲気で伝える、ということです。

生徒さんたちは、小さくてもこちらの心をきちんと感じています。

いつもオープンでフェアな心で接していけば、きっとそれを感じてくれます。

「私がいない方が素で出来ると思います」と一旦帰られたお母さんは、お迎えに来て、Aくんの様子にとても驚かれていました。

帰りがけ、窓越しに、今日のレッスンの様子をお母さんに事細かに説明するAくんの興奮した声を聞きながら、ホッと胸をなでおろしました（^^）

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