「私、失敗しないので」って言ったことありますか?
- 2024.11.14
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こんにちは、子ども向け英語指導専門家の中村 香奈子です。
あなたは、
「段取り八分、仕事二分」
というビジネスの格言を聞いたことがありますか。
仕事の準備・段取りの大切さを表す言葉で、事前に準備をきちんとしておけば、仕事の八割を完了したことと同じ、という意味を含んだ言葉です。
例えば、英語発表会のスピーチで見てみましょう。
1.原稿作成
スピーチを成功させるためには、まず原稿をしっかりと準備することが重要。
話す内容を整理し、ポイントを明確にして、持ち時間に合わせた語数でスピーチを作ります。
2.資料の準備
スピーチで使用する資料やスライドを事前に準備し、確認しておくことで、当日のトラブルを防ぐことができます。
3.練習・リハーサル
何度も練習したりリハーサルを行うことで、自分の話す内容に自信を持つことができます。
タイミングや声のトーン、ジェスチャーなどを確認し、改善することができます。
4.会場の確認
会場を事前に確認し、マイクやプロジェクターの使い方を把握しておくことで、当日のトラブルや不安を減らすことができます。
書き出してみると、大した量に感じますね!
でも、これらの準備をしっかりとすることで、トラブルの大半は回避できるし、不安要素を極力減らした状態で、本番にのぞめるわけです。
本番の成功は、準備にかかっているわけですね。
ところで、
「私、失敗しないので。」
TVドラマで有名なある女医さんのこのセリフ、スカッとしますね ^^
でも、この言葉の陰には、尋常ではない準備と下積みを重ねた自信があって、だからこそ言い切れるのですよね。
その言葉にメチャメチャ憧れて(笑)、そんな風に格好良く言い切って仕事ができる人になりたいなあ、と思ったものでした ^^
実は、私もよく生徒さんにコミットします(決して大門先生を真似したわけではないですよ!)。
「今からお伝えすることを全部したら、必ず合格します!」
「これをしたら、テストで絶対90点以上とれます」
それには根拠があって、その生徒さんの能力や集中力、勉強方法、生活リズムなどの様々な情報を収集・分析し、
「この方法でここまで到達したら必ず成果につながる」
と個別に割り出した結果を伝えています。
実際、頑張ってそれを実行した生徒さんは、全員、思い通りの結果を手にすることができています。
そしてそれは、普段のレッスンでも通じることだと思っています。
レッスンの準備ができていれば、レッスンの8割は上手くいく。
「レッスンの準備」とは、そのクラスに合ったカリキュラム、その日のレッスンプラン、教材の準備です。
中でも、カリキュラムがきちんとあることが大前提で、それに沿ったレッスンプランの中身をしっかりと組み立てておくこと、これがカギです。
各レッスンでのキーセンテンスやボキャブラリーを決め、それをアクティビティの中にどう取り入れていくかを考える。
アクティビティの順番や、それに合った教材の使い方を考え、教材を準備する(アレンジする)。
レッスンをイメージして所要時間を計算し、時間が余ったり足りなかったりすることがないようにしておく。
教材は、クラスやアクティビティの目的によって、使い方を変える。
使い方とは、進める方法だけでなく、例えば各生徒さんに配るのか、全員で一つの教材を使うのか、ということも含めますので、事前の準備は必須です。
年間900~1000クラスのレッスンを、20年間行ってきましたが、その中で、準備なしで行ったレッスンはただの1回もありません。
いや、今でも準備不足では怖くてレッスンできないです・・・^^
準備がしっかりと整っていると、気持ちにも余裕ができて、それが生徒さん達にも伝わるのでしょう、より信頼して向き合ってくれる気がします。
レッスンが思うように進まない、生徒さんが集中して聞いてくれない、そのように悩まれた時は、ぜひ、
「レッスンの準備に抜けがないか」
「レッスンの流れや教材の使い方が把握できているか」
という点を確認されてみてください!