生徒さん、ごめんなさい!私の大失敗
- 2025.05.31
- ブログ

こんにちは、子ども向け英語指導専門家の中村 香奈子です。
さて、今日は私の失敗談を、少しだけお話させてください。
これ、賛否あるとは思うのですが…
(ちなみに、夫=鬼社長からは、「君のやり方はスピード違反と同じだ」とよく言われます。←アクセル全開で突っ走ってるってことかと。(笑))
私の教室では、英検を受ける生徒さんの中には、明らかにまだ力が追いついていないのに、保護者の方の強い希望で申し込みが進んでしまう、というケースがあります。
そんなとき、私はつい、ご希望があれば個別に添削をしてあげたりしているんです。
こうやって、自分で自分の首を締めているな~と思いつつも(笑)、その子の「できた!」のためなら…と、気付いたら動いてしまい・・
毎晩、レッスンが終わるのは21時過ぎ。
そこから晩ご飯、鬼社長とのお茶タイム(という名の夜間ミーティング)、お風呂に事務処理…。

気づけば添削に向かえるのは、夜中の12時半を回ってからです。
でも、不思議なもので、赤ペンを持つとスイッチが入ってしまうのです。
大きな花丸をつけたあと、
「こんな表現も知っておくといいかも」
「この言い回しのほうが、より自然でスマートだな」
そんなふうに、つい赤を入れて、入れて…
答案が真っ赤になるまで書いてあげることが「丁寧な指導」だと思い込んで、ペンだこを作りながら、せっせと添削していました。
ところが、ある日の明け方、私は不思議な夢を見ました。
夢の中での私は、生徒でした。

自信満々で提出した英作文。
「きっと褒めてもらえる」と思っていたのに、返ってきた答案を見て、私は愕然としました。
用紙は真っ赤に染まっていたんです。
「文法的には合っていますが、この場合に限ってはこうした方が良いですね」
なんて書かれていて。
そのときの私(=生徒)が感じたのは、
「英語がちゃんとできるようになるまでに、私はどれだけ頑張らなきゃいけないんだろう…」
という、ちょっとした絶望のような気持ちでした。
後味の悪さを残したまま、目が覚めました。
そして思ったのです。
ああ、私も、もしかして生徒さんにこんな気持ちを味あわせてしまったのかもしれない。
そんなつもりはなかったけれど、伝わっていたのは「まだまだ!」という無言のメッセージだったかもしれない…。
ふだん私は、
「完璧じゃなくて全然大丈夫!伝わることが大切だよ!」
なんて言っているのに、その裏で、自分の「もっと良くしてあげたい」という気持ちを押しつけてしまっていたのかもしれません。
赤で埋まった答案を見た生徒さんは、
「なるほど、次は気をつけよう」
と前向きに思えるでしょうか。
それとも、
「私は、まだまだなんだな…」
と、うつむいてしまうでしょうか。
完璧さではなく、もっと「出来ている箇所」にスポットを当てていこう。
そして、間違いを気にせず、表現することに挑戦していける、そんな安心感の中で英語を楽しんでもらえる教室をつくっていきたいと改めて思いました。
もしあなたも、これから先に似たような場面で迷うことがあった時、今日のこの話をそっと思い出してもらえたら幸いです。

さて、今週末はいよいよ英検本番ですね。
これまで積み重ねてきた努力が、きっと実を結びますように。
生徒さんたちと最後まで共に歩んでいきましょう!