[ブログ]覚悟を決めて6年生に小学2年生の教材を渡すこともあります
こんにちは。中村 香奈子です。
個人レッスンとグループレッスン、それぞれ利点と欠点があります。
グループレッスンは、友達と楽しく取り組める、切磋琢磨する仲間ができる、英語劇が成り立つ、etc.利点も沢山ありますが、皆が皆同じ足並みで進めるわけではない、という悩みもあります。
中学年クラス(6人クラス)に所属するAちゃんの様子が少し心配に感じたのは、今年の3月頃でした。
まず、宿題をやってこない、それゆえ、音読も皆から遅れをとってしまっている、テキストの文も言っていることがよく分からない、、、その状況が積み重なってきていました。
何週間も放置してしまっては、取り返しがつかなくなってしまうので、宿題を2週やってこなかった時点で、お母さんに「最近どんなご様子ですか?」といったメッセージをお送りしました。
その時は、お母さんがとても忙しい時で、宿題の声かけしたり、音読を聞いてあげる時間をとれなかったからかもしれない、ということで、もう一週間様子をみることになりました。
そして、次の週。
Aちゃんは宿題をやってきませんでした。
クラスレッスンが終わって、Aちゃんに訳を聞くと、悲しそうな顔で「わからないから」と言うのです。
ハンマーで打たれたようにショックを受けました。
完全に、私の責任です。
全員が分かるように説明できていなかった=説明の仕方が足りなかった。
Aちゃんが首を傾げた瞬間を見逃していた。
Aちゃんの顔が頭から離れなくて、その日の夜、レッスン終了後すぐに、お母さんにこんなメッセージを送りました。
*Aちゃんが宿題ができなかったのは、Aちゃんの責任ではないこと。
*これからレッスンに楽しく参加できるように、Aちゃんに寄り添った課題に一緒に取り組ませてもらいたいこと。
*自信を取り戻したら、少しずつ元のレベルに近づけていくので、見守っていただきたいこと。
次のレッスンでAちゃんにお渡しした課題は、Aちゃんが絶対にできるものばかりを集めたスペシャルプリント。
3年生のAちゃんにとって、1年生の終わりで取り組んだレベルの内容です。
翌週、Aちゃんは意気揚々と、一番にレッスン室に入ってきました。
もちろん、宿題も満点です。
数回、そんな課題に取り組んでもらう間に、Aちゃんの目がキラキラとしてきました。
お家でも、「今日の英語はすごくよくわかった」と話してくるようになったそうです。
自信が復活したAちゃんには、徐々にレベルを上げた課題に取り組んでもらっています。
夏休み前までには、皆と同じペースのものを渡せそうです(^^)
グループレッスンで大切なのは、その中の一人でも、生徒さんが自信をなくしてしまうそうなサインを決して見逃さないこと。
そして、絶対にその自信を取り戻すまで寄り添う覚悟を決めて、ベストな方法を考え、すぐに取り掛かること。
6年生の生徒さんに、小学2年生の教材を渡すこともあります。
もちろん、生徒さんのプライドが傷つかないよう、伝え方も色々考えます。
一人残らず、全員一緒に進む!という先生の覚悟は、生徒さんにも伝わって、信頼関係を築くステップになってくれるのでないかな、と思っています。
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